セキュリティキャンプの応募用紙について考えてみる(2)

では続きを。

記述式質問ですが、NWクラスの応募用紙を見た皆さん。 何かおかしいと思いません?
そう、他のクラスではコード読まされるのに、NWクラスではパケットを読まされません!w

「まあ、他のクラスと違って難しくないから、いいやこのクラスにしよう」と思ったりする人もいると思いますが。
自分はこう言いたいです。「まて、これは講師陣の罠だ」
だって、他があんなにコード読ませるのに対して、結構倍率高いと言われてるNWクラスがこれですよ? 罠なにおいがぷんぷんしますよ。

用紙を見てみますと。

2. あなたが今「一番興味がある」プロトコルはなんですか?またそのプロトコルのどのようなところに興味がありますか?

3. あなたのネットワークをこっそり使って通信している人がいるかもしれません。そういう心配が起こった時にあなたはどのような行動をとりますか説明してください。

4. あるホームページを参照した際に表示が大変遅く感じた。この場合、原因として考えられる事象を説明してください。なお、想定される原因の数は多いほど望ましい。

5. あなたがネットカフェで入手したとあるファイルをネットワーク経由であなたの自宅に安全に送付するための方法について解説してください。解説してある手法は多いほど望ましい。

6. あなたのネットワークで「BitTorrent通信を発見した」とIDSがアラートを出力した。どのような事象が起こっているか推測されることを説明してください。複数の事象について推測結果を記述しても構いません。

んー、何だか他のクラスと違ってる気がしますね。(気のせいかもですけど)
他のクラスでは、**について自分の言葉で考えたことを書いてしてくださいっていう問題が多いですが、こちらは推測してください、解説してください。

その違っているところをまとめてみると、「想像力を使わせる問題が多い」、「技術的な話がまったく出ていない」といったところです。
技術関係の単語なんて、プロトコルとかBittorrent、IDSくらいしかでてませんよ!
ん?簡単だから応募しよう?
然うは講師陣が許しませんぜ、奥さん。
 
これは実はものすごーく、他のクラスと同じか、それ以上の技術を要求される用紙でしょう。
なぜなら、これらの問題は、実際にどのような攻撃手法があるか、この技術はこういう風なものだ等理解していないとできないものだからです。

通信されているかも? 見つけるためにはそいつがネットワークにどうやって繋げているかを考えて、検出方法を考えなくちゃなりません。 はい、ルーターやらDHCPやらのネットワークの基本は知ってないと無理ですねー

ホームページの表示が遅い? 通信もしくは鯖のどこに問題があるかを考えなくてはならないので、ホームページをどうやって表示しているのか知ってないと話にすらなりませんねー

自宅に安全に送付?  方法を考えるのに暗号化通信の基礎とか知っていないと話になりませんねー

BitTorrent通信をIDSが発見した? まずBitTorrent通信がどんな特徴があるか、IDSがなんなのか知ってないとどうしようもなく、講師陣に一発ノックダウンされますねー


うん、講師陣の罠ですね、間違いない。

これを書くには、やはり経験と調べる力、一番大切なのは技術力を基にした想像力なのではないでしょうか?

ネットワークには問題が沢山起こります、ですがその問題の種類はさまざまです、セキュリティの問題のように見えてそうでないこともあるかもしれません、攻撃を受けた、ルーターなどの物理的損傷、オペレータのミス、考えるときりがないです。
そのさまざまな可能性を想像できる人かどうかを選別していくのがこの記述問題なのではないでしょうか?


変な考察になりましたが、自分は想像力、これが求められていると思います。
障害が出て、それがセキュリティの問題かどうかを見極めたり、切り分けをして原因を特定していく。
パケットを見て、このパケットはもしかしたらこの攻撃かもしれないと思う。
いろんな可能性を想像していき、行動してまた想像していく。
そんなことができる人を育てたい、求めているんでしょうかね、まあ書いている自分でもよくわからないです。

とにかく、こんな感じで書きました。 疲れているので誤字脱字、変なノリはお見逃しください。

何かここはどう書いたんですか?とか聞きたいことがあったらコメ欄でどうぞ。

読んでくれてありがとうございました。